医師事業協同組合から「出資配当金」と一緒に「利用分量配当金」を受け取ることがあります。
そのとき「利用分量配当金」からは源泉税が差し引きされていないけど、なんでなのでしょうか・・
※春の散歩道にて
「利用分量配当金」とは
医師事業協同組合から「出資配当金」と一緒に、「利用分量配当金」を受け取ることがあります。
この「利用分量配当金」とは・・
①利用分量分配金とは、その組合員・その構成員に対しその者が当該事業年度中に取り扱った物の数量、価額その他その協同組合等の事業を利用した分量に応じて分配する金額であり、従事分量分配金とは、その組合員・その構成員に対しその者が当該事業年度中にその協同組合等の事業に従事した程度に応じて分配する金額である。事業分量配当等は利益処分案に計上し、通常総会の承認を受ける必要がある。
※事業分量配当等 – 非営利用語辞典 (koueki.jp)
受け取った「利用分量配当金」の処理
受け取った「利用分量配当金」は、「配当金」と名前がついているので、通常の配当金と同じように「受取配当金」として会計処理をしてしまいそうになりますよね。
しかし、「利用分量配当金」は、「出資配当金」と異なり収入金額に計上しなければなりません。
となり、仕分けにおいての勘定科目を「雑収入」として計上します。
(協同組合等から受ける事業分量配当の所得区分)
23~35共-5 法人税法第2条第7号《定義》に規定する協同組合等の組合員その他の者(以下この項において「組合員等」という。)が、その取り扱った物の数量、価額その他協同組合等を利用した分量に応じて当該協同組合から受ける分配金で、次に掲げるものについては、おおむね次による。
(1) 組合員等の事業の遂行上必要な資金の貸付業務、物資の供給に関する業務、共同利用施設に関する業務、組合員の生産する物資の運搬、加工、貯蔵若しくは販売に関する業務又は組合員等が事業の用に供する建物、家畜、機械、器具等を目的とした共済事業等に関する業務に係る剰余金を分配したと認められるもの 事業所得に係る総収入金額に算入する。
(2) 組合員等の貯金の受入れに関する業務に係る剰余金を分配したと認められるもの 利子所得に係る収入金額に算入する。
(3) 組合員等の所有する農地、採草放牧地等の不動産を貸付けの方法により運用すること又は売り渡すことを目的とする信託の委託者に当該信託に関する業務に係る剰余金を分配したと認められるもの 不動産所得又は譲渡所得に係る総収入金額に算入する。
※法第23条から第35条まで(各種所得)共通関係|国税庁 (nta.go.jp)
利用分量配当金
- 法 人 ……「雑収入」扱い
- 開業医 ……「雑所得」扱い
配当所得扱いとはなりませんのでご注意ください。
ちなみに消費税については、下記の取り扱いになります。
(事業者が収受する事業分量配当金)
12-1-3 法法第60条の2第1項第1号《協同組合等の事業分量配当等の損金算入》に掲げる協同組合等から事業者が収受する事業分量配当金のうち課税仕入れの分量等に応じた部分の金額は、当該事業者の仕入れに係る対価の返還等に該当することに留意する。(平18課消1-16により改正)
※第1款 対価の返還等の範囲|国税庁 (nta.go.jp)
事業分量配当金の法人税法上の取扱いについて|国税庁 (nta.go.jp)
事業分量配当金の法人税法上の取扱いについて|国税庁 (nta.go.jp)
【足あと】
4月になり暖かくなってきたな~と思っていたのですが、
ちょっと寒いです。
カイロを貼っています。
寝る前は少し暖房も入れて・・・
【昨日のにっこり】
よく眠ることができたこと
ゆったりお風呂につかったこと
からあげが美味しかったこと