歯科の現状  歯科医院の数、歯科医師の数、医療費の額

Pocket

歯科医院の現状ってどうなっているのでしょうか・・

歯科医が増えていると言われていますが、どのくらい増えているのでしょうか・・

IMG_8685

※大阪からの研修会の帰りに食べた駅弁

歯科医師の数

歯科医師の数が多いというのを講習会で聞くことがあります。具体的にどのくらい多いのかを視覚的に見てみたいと思います。

平成28年時点で、医師が約31万人、歯科医師は10万人、歯科医師は医師の約3分の1です。歯科医師はちょっとずつですが増えている状況です。

.PNG

医師・歯科医師の年次推移 厚生労働省HP

次に、約10万人の歯科医師のかたはどこで働いているのかをみてみます。

平成28年時点で、歯科医師の約85%が診療所に勤務しています。これは開業されているかたも含みます。大学病院に残ったり、一般の病院で勤務するかたは少ないことがわかります。

.PNG

業種別にみた歯科医師数

 

では、その診療所に勤務している歯科医師の方で、診療所を開業されている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

平成28年時点で、歯科医師の約85%が診療所に勤務されていて、その約85%の歯科医師の方のうち約66%が開業医となっているのがわかります。

ということは、歯科医師の方の約56%が開業されていることになります。

.PNG

医療施設動態調査(平成 29 年 1 月末概数) 厚生労働省HP

歯科医院の数

約10万人の歯科医師の方がいらっしゃいますが、そのうち約6割が診療所を開業されているということです。

では、その約6割の方が開業している診療所の数は、医療施設全体のうちどのくらいの数を占めているのかを比べてみましょう。

平成28年度の時点で医療施設が約17万8千件、そのうち約56%の約10万1千件が医科の診療所、約38%の6万8千件が歯科診療所です。

 

.PNG

 

医療費の比較

次に歯科診療所の医療費がどのくらいかかっているのかをみていきます。

国民の全体の医療費が約42兆円。そのうちの約71%が医科、約6%が歯科です。

.PNG

国民医療費の状況.PNG

国民医療費の状況 厚生労働省HP

平成28年度 国民医療費の概況 厚生労働省HP

 

 

まとめ

歯科診療の医療費は国民医療費の約6%であり、歯科医師の数は医科の医師の約3分の1。歯科医師の約半数強が開業をしている。ということは、歯科の保険診療費は少ないことがわかる。研修会でも言われていたのですが、歯科で売り上げを伸ばしているのは、自費診療が伸びている診療所だそうです。このことを踏まえて、今後の診療方針を考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

 

【足あと】

昨日から大阪で医療の研修会に来ています。

泊りで大阪に来ているのだから、羽を伸ばして屋台のたこ焼きを食べに行こうかと考えていたのですが、移動と研修会で疲れてしまい、夜はホテルでゆっくりしました。

結局、せっかく大阪に来たのに、研修会場とホテルと新大阪駅との間の移動しかしませんでした。

 

【昨日のにっこり】

夜はゆっくりできたこと

知らないことを教えてもらい勉強になったこと

移動中に雨が降らなかったこと