こんな時期だからあえて忘年会をしなくてもいいし、
こんな時期だからこそ積極的に忘年会を中止する会社も多いと思います。
その代わりといってはなんだけど、従業員さんの士気を高めるためになにかをあげたいのだけど、これっていいの？
※河内藤園にて
忘年会はしなくてもいいし、してもいい
会社によっては忘年会や新年会を毎年行っているところもあると思います。
なんとなく昔からだし、忘年会をしないといけない雰囲気になっているところもあるかもしれません。
それはしなくてもいいものなので、こんなコロナが流行っている時期に中止したからといってなんら問題はありません。
とはいっても、毎年行っていた忘年会を楽しみにしつつ、こんな時期だからがまんしようという動きもあります。
忘年会に出席できていたら、美味しい料理がただで食べることができたのに、
中止になったばかりになにもない・・・
こうなると、従業員さんの士気が下がるのがちょっと心配される会社もあるかと思います。
特に医療機関で現時点で忙しいのに、今からもっと忙しくなるのに、
美味しい料理が食べることができない・・となるとちょっと士気が下がりそうなきがしますよね。
忘年会の代わりに、なにかをあげる
そんな頑張っている従業員さんになにかしてあげたい、と思ったときなにかするのはいいことだと思います。
しかし、なにをするかで税務上に違いが出てくるので、それを理解して
従業員さんになにかをしてあがるのはいいのではないでしょうか。
お菓子をあげる
忘年会の費用に比べると少なくなりますが、なにかしたいと思ったときに、気持ちとして、従業員さんのおやつとしてお菓子をあげたいとおもったときはどうでしょう。
これは一般的に従業員さんに差入をする金額として高額でなければ、お菓子の金額を「福利厚生費」として大丈夫です。
一般的な差し入れの金額って・・と思いますが、１人１万円では高すぎて一般的ではないかと思います。
１人３千円くらいであれば、差し入れとしての金額としてもいいのかと思います。
裁判所は、専ら従業員の慰労のために行う福利厚生事業は、社会通念上認められる範囲を超えた場合に交際費等に該当する旨を示し、当該事業の目的や頻度、内容、参加者一人当たりの費用等を勘案して判断するとしています。
※税のしるべ「第９回寄付金と交際費等、福利厚生費、広告宣伝費との関係」より
専ら従業員の慰安のために行われる運動会、演芸会、旅行などのために通常要する費用については交際費等から除かれ、福利厚生費などとされます。
カタログギフトをあげる
カタログギフトをあげた場合って、現金ではないので、「福利厚生費」としていいかな・・と思いませんか。
しかし、カタログギフトは上記のお菓子のように選ぶことができないものではなく、
カタログの中から自由に自分の好きなものを選ぶことができますよね。
これって、お金をもらって自由に品物を買っているのと似てません？
そんな場合は、給与として従業員さんに課税されてしまいます。
本人が自由に記念品を選択できる場合にも、その記念品の価額が給与として課税されます。
No.2591 創業記念品や永年勤続表彰記念品の支給をしたとき
現金をあげる
忘年会の代わりだから、かかると思っていたお金をそのまま従業員さんにあげてしまおうっと、思っているかたもいるかもしれません。
忘年会の代わりの費用だとしても、現金を渡してしまったら、それは給与課税しないといけなくなりますのでご注意を。
忘年会に参加しない従業員さんに対して、参加しない代わりにお金をあげてもいいのでしょうか？
商品券をあげる
商品券をあげても現金と同じです。給与課税します。
商品券で現金と同じように、品物を自分で好きなように選べて買うことができますよね。
せっかくだから「忘年会に従業員さんの家族も参加していいよ～」って、これは会社の経費になるの？
給与課税されてもいいよ、というのであれば、現金支給は喜ぶのではないでしょうか。
パートの方が多い会社で、扶養の範囲内で働いていらっしゃる方がいる会社は気をつけてあげたほうがいいのではないかと思います。
【足あと】
夫の診療所も忘年会をしようかどうしようかと思っておりましたが、こんな時期だから中止ということにしました。
せっかくなんですけどね・・・
【昨日のにっこり】
知らないことのセミナーを受講したこと
作った餃子が高評価だったこと
眠れなくて夜中にマンガを読んだこと