銀行から借り入れして、3年分の利子をもらった場合　　3年分の利子の全額をもらった事業年度の収入としていいの？

「新型コロナウイルス感染症特別利子補給制度」を利用して、借入をした場合、3年分の利子分が一気に通帳に入金されてきます。

その入金された利子分って、そのまま全額をその事業年度の収入としていいのでしょうか。

※登山の途中にて

「新型コロナウイルス感染症特別利子補給制度」とは

借入をしたら3年分の利子が免除になるような・・・そんな制度かな・・

なんて思っているかたはいらっしゃらないでしょうか。

この制度は、借入に対して支払う利子の最長3年分を一括で助成する制度です。

 

※新型コロナウイルス感染症特別利子補給制度に関する Q＆A

 

ですから、借入に対して3年間利子を支払わなくていいというのではなく、利子は通常通り支払います。

支払うけれども、3年分に相当する利子分を一括で入金しますというものです。

 

申し込み要件等は下記で確認してください。

新型コロナウイルス感染症特別利子補給事業 (tokubetsu-riho.jp)

 

3年分の利子分が入金されたとき

借入をしたら、3年分の利子分が一気に入金されます。

これをそのまま「雑収入」に計上するのではなく、いったん「前受金」に計上します。

3年分の利子分が3,000円だとします。

 

預金　3,000　/　前受金　3000

 

です。

 

借入に係る利子を支払ったとき

借入に係る利子は、返済の都度支払っていきます。

その際の利子が50円だとします。

 

支払利息　50　/　預金　50

前受金　　50　/　雑収入　50

 

というように、支払った利子の金額と同じ金額と

一括で入金されていた3年分の利子分「前受金」を減らしていきます。

 

 

＜参考＞

　新型コロナウイルス感染症に関連する税務上の取扱い関係