院長夫人って楽なの?

Pocket

診療所の院長夫人になって

「院長夫人は、楽でいいわね?」

「玉の輿に乗って、うらやましい~」

なんてこと、言われたことはありませんか?

 

『人の上に立つものは、脅え(おびえ)や迷いを容易く(たやすく)

見せてはならない』

※コミック「女王の花」より

 

診療所の院長夫人は楽しているのか?

「院長夫人」というと、聞こえはいいですよね。

たしかに、楽して生きていけるのではないか。

自分で何もしなくていいのではないか。

診療所の院長夫人の方、そうですか?

病院の院長夫人となると、違うのかもしれませんが、

診療所の院長夫人は、やることがいっぱいですよね。

総務、経理、人事、雑用、中には、税務も・・

銀行との折衝をしたり、業者との折衝をしたり、診療所をリフォームするのであれば

金額の交渉に日程の調整等、診療所の資金繰り、診療所の税金対策、スタッフの方と

院長との間にたっての仲介役、診療所内の労務etc・・

このほかに、現場で働いている院長夫人もいらっしゃると思います。

すること、考えることが山のようにあります。

そうはいっても、働いている人よりも楽しているのでは・・と言われるかもしれません。

が、院長夫人は、診療所が診療所であるために、精神的につぶされそうになるくらい頭を悩ませています。

ぶれない自分を作る

とはいっても、院長夫人の仕事は見えるものではないので、やはり

他人からはいいように見られてしまい、精神的にいやなことも言われることが多いです。

言われると、へこんでしまう。

へこんでしまいますと、しばらくは何もやる気が起きません。苦しいです。

じゃあ、どうしたらいいのでしょうか・・・

何を言われても平気な、ぶれない自分を作ることです。

ぶれない自分?

「院長夫人は、楽でいいわね?」と言われても、気にしないでいられる自分になるのです。

知識を武器にすることです。

経営を担う院長夫人は、院長と一緒に診療所を経営していかなければなりません。

「経理はわかりません。税理士に任せてます。」

では、「経営者でしょ?なにしてるの?」ってなりませんか?

申告書を作るまでになる必要はありません。それは税理士に任せればいいのです。

このレシートの内容は経費になるのかならないのか?

今後リフォームをする計画があるが、お金が大丈夫だろうか?

と、自分で考えることができるようになると、自身ができ、ぶれない自分に近づけるはずです。

では、そのためには・・

  • まず、何をすればいいのかわからなければ、顧問税理士に聞いてみるといいです。
  • 本を買って読んでみるのがいいです。

買ってよかったと思った本は

「社長の奥さんのお仕事便利帳 植野正子著」

「これからの社長夫人は会社経営のプロになれ! 矢野千寿著」

「これからの社長夫人は財務分析のプロになれ!ーさすがNo.2と言われる決算書の読み方・経営への活かし方 矢野千寿著」

「院長妻から院長夫人への42のメッセージー自分らしく無理せず楽するコツ 永野光」

「ひとり社長の経理の基本 井ノ上陽一」

「社長!経理がわからないと、あなたの会社潰れますよ! 井ノ上陽一」

本は、いろいろあると思いますが、自分がわかりやすいものから試してみてはいかがでしょうか。

それから、ここの分野がもっと知りたいと思ったときには、また違った分野の

本を買って読んでみる。

そこから、少しずつ理解が深まっていき、ぶれない自分が確立されていきます。

困ったときには相談してみる

そうはいっても・・・ぶれない自分を作る前に

問題を抱えている、この今の私をどうにかしたいと思っている院長夫人も

いらっしゃるのではないでしょうか。

そのときは、相談してみる、です。

1.まず、相談すべきは、夫である院長です。

経営者として一緒の方向を向いて進んでいる、お互いが一番の理解者であるので、

まず院長に相談してみることをお勧めします。

2.専門の機関に相談することです。

  • 税務のことでしたら、顧問税理士、税務署の相談センター(最寄りの税務署に電話をかけると「電話相談センター」の案内のアナウンスが流れます。)
  • 労務のことでしたら、顧問の社会保険労務士がいればその方に相談し、

いなければ最寄りの「労働基準監督署」。

「労働基準監督署」は、お勧めします。労働基準監督署というと、労働者の味方のような

感じがすると思うのですが、そうではあるのですが、事業主の相談にも乗ってくれます。

私は何度となくというか、けっこうな頻度でお世話になってます。ときには、自分で行って、窓口で相談することもあります。

その対応が、とても親切で、わかりやすく、こちらの状況を理解してくれて、

その後の対応策も教えてくれます。「労働基準監督署」では対応できないときは、「労働局」を照会してくれます。

  • 医療法人の医療法に関することは、保健所。

医療法に関することとは、役員のことや診療所の間取りの変更、決算届(税務署とは別)

そのほか、ネットにもいろいろと情報が出ているので、調べることはできると思います。

今は困っていなくても、困ったときにどうしたらわかっているだけで、気持ちが落ち着くことがあります。

院長夫人は、悩みが多いです。

少しでも精神的苦痛が和らぐような情報をお届けしたいです。

【足あと】

昨日は、今日書いた内容の「労働基準監督署」と「労働局」に相談して

午前中を使いました。

どうしたら、どうしたら・・と悩んでいたことに、ピリオドを打つことができました。

午前中は電話で過ごしてしまい、じっとしていたのですが、

お腹はすくもので、お昼になると、いつもの時間通りに

お昼ご飯を食べました。

【昨日のにっこり】

労務問題が一応のピリオド

ブログにしばらくログインできなくて、ブログ更新を

あきらめていたのですが、更新ができたこと

ぐっすり眠れたこと