給与所得でない報酬をもらったら交通費分も源泉徴収されていた・・交通費なのにどうして?

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給与所得とは別に働いていて、報酬をもらったときに交通費分も源泉徴収されていることってあるかもしれません。

交通費は非課税なのではと思うことはありませんか?

※山道にて

報酬と一緒に交通費分をもらったら

給与ではない報酬をもらったときに、交通費分として一緒にお金をもらうことがあるかと思います。

そんなとき、報酬の明細を見てみると、報酬と一緒に交通費分の金額からも源泉徴収されていることがあると思います。

交通費って非課税じゃないの?と思われるかもしれません。

しかし、交通費が非課税になるのは給与所得者について適用されるものなのです。

 

(非課税所得)

第九条 次に掲げる所得については、所得税を課さない。

四 給与所得を有する者が勤務する場所を離れてその職務を遂行するため旅行をし、若しくは転任に伴う転居のための旅行をした場合又は就職若しくは退職をした者若しくは死亡による退職をした者の遺族がこれらに伴う転居のための旅行をした場合に、その旅行に必要な支出に充てるため支給される金品で、その旅行について通常必要であると認められるもの
ですから、給与所得でない報酬をもらった場合に、交通費分をもらったときは、その金額は報酬と同じように扱われ、源泉徴収されることとなります。
その場合、交通費分は必要経費として報酬の金額から差し引きして、確定申告をすることになります。
ただし、報酬を支払う人が直接交通費を支払った場合は、報酬に交通費分を含めなくてもいいというのもあります。

(2) 謝礼、研究費、取材費、車代などの名目で支払われていても、その実態が報酬・料金等と同じであれば源泉徴収の対象になります。しかし、報酬・料金等の支払者が、直接交通機関、ホテル、旅館等へ通常必要な範囲の交通費や宿泊費などを支払った場合は、報酬・料金等に含めなくてもよいことになっています。

No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは|国税庁 (nta.go.jp)

 

(源泉徴収義務)

第二百四条 居住者に対し国内において次に掲げる報酬若しくは料金、契約金又は賞金の支払をする者は、その支払の際、その報酬若しくは料金、契約金又は賞金について所得税を徴収し、その徴収の日の属する月の翌月十日までに、これを国に納付しなければならない。

一 原稿、さし絵、作曲、レコード吹込み又はデザインの報酬、放送謝金、著作権(著作隣接権を含む。)又は工業所有権の使用料及び講演料並びにこれらに類するもので政令で定める報酬又は料金

 

(報酬、料金等の性質を有するもの)

204-2 法第204条第1項第1号、第2号及び第4号から第7号までに掲げる報酬、料金又は契約金の性質を有するものについては、たとえ謝礼、賞金、研究費、取材費、材料費、車賃、記念品代、酒こう料等の名義で支払うものであっても、同項の規定が適用されることに留意する。

(報酬又は料金の支払者が負担する旅費)

204-4 法第204条第1項第1号、第2号、第4号及び第5号に掲げる報酬又は料金の支払をする者が、これらの号に掲げる報酬又は料金の支払の基因となる役務を提供する者の当該役務を提供するために行う旅行、宿泊等の費用も負担する場合において、その費用として支出する金銭等が、当該役務を提供する者(同項第5号に規定する事業を営む個人を含む。)に対して交付されるものでなく、当該報酬又は料金の支払をする者から交通機関、ホテル、旅館等に直接支払われ、かつ、その金額がその費用として通常必要であると認められる範囲内のものであるときは、当該金銭等については、204-2及び204-3にかかわらず、源泉徴収をしなくて差し支えない。

〔共通関係〕|国税庁 (nta.go.jp)

 

<参考>

No.1500 雑所得|国税庁 (nta.go.jp)

No.2210 やさしい必要経費の知識|国税庁 (nta.go.jp)

 

 

【足あと】

息子の試験が次々と行われるので、ちょっと落ち着かないです。

共通テストが終わった思ったら、私立の試験があり、その後前期試験があります。

3月まではいろんなことがあり、落ち着きません・・

 

 

【先週のにっこり】

体を整えてもらったこと

設定ができたこと

息子が落ち着いていること