医療法人に医師事業組合からの配当金、法人なのになぜ源泉税が引かれるの?

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医師事業組合に少しばかり出資をしている方も多いかと思います。

そして毎年配当金があると思います。

その配当金から医療法人なのに、源泉税が引かれていますが、法人なのに源泉税がなぜ引かれているのでしょうか?

※サンメッセ日南

法人でも個人でも、配当金から源泉税が引かれる

最近、医師事業組合から配当明細書というのが届いたのではないでしょうか。

配当金が500円です。

ここに、源泉税と書かれています。

源泉税って源泉所得税ですよね。

医療法人なのに、所得税が差し引きされているって、ちょっと疑問に思うことはないでしょうか。

 

これは、法律で決まっているので、医療法人が配当金をもらっても源泉税が差し引きされるのです。

 

(源泉徴収義務)
第二百十二条
3 内国法人に対し国内において第百七十四条各号(内国法人に係る所得税の課税標準)に掲げる利子等、配当等、給付補塡金、利息、利益、差益、利益の分配又は賞金(これらのうち第百七十六条第一項又は第二項(信託財産に係る利子等の課税の特例)の規定に該当するものを除く。)の支払をする者は、その支払の際、当該利子等、配当等、給付補塡金、利息、利益、差益、利益の分配又は賞金について所得税を徴収し、その徴収の日の属する月の翌月十日までに、これを国に納付しなければならない。
<参考>

法人が配当金をもらった会計処理

では、配当金から源泉税が差し引きされていた場合、

差し引かれた源泉税の会計処理はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

上記のお知らせをもらったら、入金されるのは、「398円」です。

しかし、実際の配当金は「500円」です。

 

預金      398     /  受取配当  500

法人税等    102

(自院の会計科目で)

 

となります。

この

源泉税は、医療法人の決算で申告書を作成するときに、支払うべき法人税から差し引きされるので、源泉税を納付しているのにそのままということにはならないのでご安心ください。

納付している税金は、納付したものとして処理されます。

また、支払うべき法人税がなく、欠損金が出てしまうことになったとしたら、

配当金で納付している源泉税は、戻ってきます。

 

 

 

【足あと】

雨が続いているので、干しているだけでは乾かず、

そのままにしていると変な臭いがしてくるので、

最近は日々乾燥機を使っています。

 

 

 

【昨日のにっこり】

夜、餃子をもくもくと作ったこと

ユンケルで体が回復したこと

事務処理を終わらせたこと